イベント

社会人対象「2014秋期・IISECイブニング体験授業double up」

情報セキュリティ大学院大学では、本学大学院での教育研究内容に興味をお持ちいただいている方、本学への入学を検討されている方を対象として、週替わりリレー形式で専任教員陣による体験授業を行います。

本学教員による研究指導(ゼミ)の雰囲気も味わっていただきたく、30分の体験授業の後、15分の質疑応答・ディスカッションの時間を設けております。ぜひお気軽にご参加ください。

昨年に引き続き、毎週2本立て(double up)の構成で開催いたします。

実施概要
主催 情報セキュリティ大学院大学
実施日 2014/10/3、10/17、10/24、10/31
18:20〜19:50 (30分授業+15分質疑応答・ディスカッション) ×2教員  全4週
会場 情報セキュリティ大学院大学
(横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1 横浜駅きた西口より徒歩1分)
募集人数 各回30名 ※応募者多数の場合は先着順に締め切ることがあります
聴講料 各回無料
講義スケジュール
   日時 講義 講師
第1週 10月3日(金)
18:20-19:50
(開場 17:50)
情報セキュリティ教育の体系と人材育成のあり方 田中 英彦
類似度の機械学習と情報セキュリティへの応用 佐藤 直
第2週 10月17日(金)
18:20-19:50
(開場 17:50)
秘密分散の効果とその課題について 土井 洋
情報セキュリティマネジメントの今昔 原田 要之助
第3週 10月24日(金)
18:20-19:50
(開場 17:50)
準同型暗号入門 有田 正剛
個人情報保護法制の改正の動向 湯淺 墾道
第4週 10月31日(金)
18:20-19:50
(開場 17:50)
”クラウド+IoT”時代に求められるセキュリティ技術 後藤 厚宏
システムの脅威・対策・検証 大久保 隆夫

※講師の都合により講義テーマが多少変更される場合がありますので予めご了承ください。

担当講師と講義概要
  講師 講義概要
第1週
10/3(金)

田中 英彦

テーマ「情報セキュリティ教育の体系と人材育成のあり方」
企業等組織の情報セキュリティを維持し、ビジネスを成功裡に展開するには、情報セキュリティ知識や方法論を活用することが肝要です。この講義では、本学がここ10年で築いてきた教育体系をベースに、私見を交えて、その要素としての知識体系・教育活動モードなどをお話しします。併せて、最近のセキュリティ脅威の変化を概観し、それらに効果的に対応するための教育のあり方を考え、最後に、今後、我が国に求められるセキュリティ人材育成に向けての展望を示し、皆様と意見を交換したいと 考えています。

佐藤 直

テーマ「類似度の機械学習と情報セキュリティへの応用」
文章や画像、あるいは音といった各種情報の検索サービスを支えている尺度の一つに類似度があります。普及している一般的なコンピュータであっても類似度の定義を与えることによって画一で大量に検索が行えるようになっています。さらに、類似度をもとにした機械学習技術はこれまで詳細が解明できなかった複雑な事象であってもその発生の予見を可能にしつつあります。本授業では、類似度や機械学習の基本や計算ツールを概説した後、情報セキュリティへの応用について検討します。応用例として、マルウェアの解析や迷惑メールのフィルタリングを紹介します。
第2週
10/17(金)

土井 洋

テーマ「秘密分散の効果とその課題について」
秘密分散法は30年以上も前に生まれた技術ですが、現在でも、守秘を目的とした様々な応用研究が続けられるとともに、ある状況下での高速化も達成されています。また、情報漏えい対策の技術として、復号権限の分散や、アクセス制御などへの応用が期待されています。本体験授業では、秘密を分散することでどのような効果が期待できるか、どのような安全性を達成できるかについて解説します。また、いくつかの応用例を示すとともに、そのシステムへの適用に関する課題について考えます。

原田 要之助

テーマ「情報セキュリティマネジメントの今昔」
昨年、ISO/IECの情報セキュリティの規格が改定されました。今までは、無体物の情報を保存・管理する媒体としての有体物を対象としてきました。これを、もう一度、無体物に戻して管理することにしたのです。専門家の観点からはコペルニクス的な変更といえます。理由としては、インターネットの普及、クラウドの利用、SNSの出現などが背景となっています。このため、組織における情報セキュリティのマネジメントが大きく変わろうとしています。体験授業では、この背景を説明して、今後、どのような観点で組織をマネジメントしていけばよいかについてお話しします。
第3週
10/24(金)

有田 正剛

テーマ「準同型暗号入門」
準同型暗号は、暗号化したまま暗号文どうしを足し合わしたり、掛け合わしたりすることのできる暗号で、ビッグデータを安全に活用するための切り札として期待されている暗号技術です。 この授業では、Ring-LWE問題と呼ばれる、イデアル格子に関する難問に基づいた準同型暗号方式について紹介します。(小さなパラメータの)計算例を多く用意しました。理論の理解よりも計算感覚を重視して説明したいと思います。

湯淺 墾道

テーマ「個人情報保護法制の改正の動向」
個人情報保護法が、施行後10年ぶりに改正される可能性が高くなってきました。背景にあるのは、行動履歴や購買履歴などのいわゆるパーソナル・データを利活用しようという動きが活発化する一方で、匿名化されている情報を他の情報に突き合わせると再び個人が再特定化される可能性が具体化するなど、個人情報をとりまく環境が大きく変化していることがあります。また、海外の事業者によって 収集される個人情報の取扱いについて、国際的な取り組みも始まっています。 本体験授業では、そのような個人情報保護法制の改正の動向について紹介します 。
第4週
10/31(金)

後藤 厚宏

テーマ「”クラウド+IoT”時代に求められるセキュリティ技術」
東京オリンピックを迎える2020年はまさに”クラウド+IoT(Internet-of-Things)”時代。 それまでに解決しなければならないサイバーセキュリティ課題を IoTの特徴から分析し、利用者やサービス提供者の観点から新たな社会構造の在り方について議論します。また、関連する本学の講義や実習、および、修士論文や博士論文の研究テーマ案についても紹介します。

大久保 隆夫

テーマ「システムの脅威・対策・検証」
近年、制御や組み込みシステム、いわゆるIoT(Internet of Things)と呼ばれるシステムのセキュリティが問題となっています。これらのシステムは構造的に共通している部分もあり、個有の部分もあります。そしてほとんどのシステムがソフトウェアで動作しています。本授業では、IT製品やシステムソフトウェア開発などで用いられる脅威分析手法にについて紹介します。また、手法を通じ、ITシステムと制御、組み込み系の相異点を明らかにします。また、ソフトウェアにおける脆弱性とその対策手法の一部、本当に安全が確保されているかを確認するための検証手段についても解説します。

 

申込み方法

【社会人対象「2014秋期・IISECイブニング体験授業double up」 聴講申込み】フォーム より必要事項を入力の上、お申込みください。
また、電子メール、FAXでのお申込みの場合は「お名前・聴講希望日(複数日申込可)・ご所属・連絡先電話番号・連絡先E-mailアドレス」を明記の上、 下記へお申し込みください。

※上記個人情報は、連絡先の把握および今後の講座運営上の統計資料作成以外には使用しません。

問い合せ先
  • 情報セキュリティ大学院大学 事務局
  • TEL : 045-311-7784
  • FAX : 045-311-6871
  • E-mail : iisec AT iwasaki DOT ac DOT jp
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