ユビキタス社会の安全性を支える
情報セキュリティを、
より学術的な視点で研究したい。
総務省の「u-Japan戦略」に代表されるユビキタスネットワーク社会の実現には、誰もが安全にネットワークを利用できる環境整備として、情報セキュリティがすべての基盤になると考えています。この大学院を選んだのは、そうしたテーマを学術の側面にまで踏み込んで学際的、総合的に研究したいと考えたから。技術から法制度まで多様な分野の先生のもとで、情報セキュリティを研究できる博士後期課程は魅力でしたね。
情報通信技術(ICT)を利用した行政サービスの効率化や利便性の向上は、これからの日本の大きな目標のひとつ。私はインターネットを使った、次世代電子投票システムについて研究するつもりです。これには「投票者の匿名性、プライバシーの確保」と「二重投票等の不正防止」という2つの大きな課題の解決が求められますが、うまくいけばアンケート調査や商取引、医療、教育などの分野にも応用できるのではないでしょうか。
具体的には電子投票システムについてISO15408とISMS、ISO27001の評価基準、管理基準を整理、統合し、システムの構築から運用にまで適用することを想定。これによりセキュリティには十分配慮しながら、効率的な開発・運用を可能にする道筋が見えてくるのではないかと考えています。