コンテンツの2次流出防止から、
将来の電子政府確立にまで役立つ
電子署名の機能拡張を研究中。
最初はネットワークセキュリティをテーマに考えていたのですが、土井先生の「電子署名は電子政府を支える力になる」という話にひかれ、志望を変更。1年次の6月に参加した国際会議でふれた研究内容をヒントに、検証者の制限をはじめとする、電子署名の機能拡張に関する研究を行っています。これはコンテンツの2次流出を防ぐなどにも応用可能。電子署名の基礎になる暗号技術は、大学院に入って学んだので大変でしたが、同時に数学の興味深さにもひかれました。
面白いと思ったのは、証明可能安全性を目指す暗号技術と、技術から運用まで複雑に要素が絡み合い、安全確保が困難なセキュリティ対策との対比。といっても、非常に高いセキュリティ意識を、現実に即したものにブレイクダウンしていけば、実社会でも使えると感じています。
ゼミでは発表者以外も、必ず1回はコメント。他人が分からない部分を知ることは、発表者も新たな発見や、より深い理解につながるケースもあります。しかも先生は答えを準備するのではなく、本人が答えにたどり着くよう道を示すタイプ。おかげで問題解決能力は非常に養われましたね(笑)。