中国に進出した日本企業の支援など、
知的財産権に関する国際的な専門家を目指す。
中国の大学では日本語を専攻。もっと日本について深く学びたいと考え、日本の大学の法学部に留学しました。授業やゼミで知的財産権やセキュリティ関係の法律に興味を持ち、大学院進学のきっかけに。情報化が急速に進む中国と、進出する日本企業との間で起こる知的財産権などの問題に対応する専門家がもっと必要だと考えたんです。そこで大学のゼミの教授とも相談し、情報セキュリティを専門に研究できる大学院に入学しました。
この大学院は社会人も多く、仕事の進め方などが直接聞けるのもメリット。社会ではセキュリティに関わる法律が実際にはどう意識されているのか、本当に実効性を持てる法律なのか、といった点も分かってきます。法律を作っても、それを支える技術、運用する人間の意識が伴わないと、セキュリティは強固になりません。文系と理系の両方が学べる大学院だから、幅広い視点からセキュリティを勉強することができます。
私の強みは中国の現状と、日本の法律や企業の考え方の両面を知っていること。それを生かして、中国と日本の地域財産権の比較研究を行い、博士後期課程に進学したいと考えています。将来は日本の大学で教員になりたいですね。文系・理系を超えた学問分野、社会人学生や企業経験がある教授との交流など、IISECでの様々な経験はそうした目標に大いに役立つと思っています。