准教授 稲葉 緑
1.授業のねらい・到達目標
個人や集団・社会の考えや行動は、様々な要因が複雑に絡み合うことにより決定づけられる。このような複雑な関係性について科学的に検証するためには、的確なデータの収集および分析方法について理解しておく必要がある。本講では、はじめに、研究のターゲットとなる考えや行動を測定する手法についての基礎的な知識を習得する。また、データの中から有意味な情報を取り出すための分析手法について学ぶとともに、分析結果を適切に解釈する力を身につける。
2.授業計画
統計ソフトであるSPSSを使って仮想のデータを処理・分析しながら、研究目的を達成するためには、どのようにデータを集め、そのデータを分析するのかを学ぶ。また、分析した結果を読みとる練習を通して、データから主張できること・できないことを区別する力を身に着ける。
大まかには次のステップで授業を進めるが、受講生の受講目的や予備知識、研究内容等に合わせて調整することがある。
・測定とその手法:データを適切な方法で収集する
・記述統計:データの示す傾向、性質を知る
・推測統計(量的・質的データの分析):研究上の問いを立て、問いを検証する
3.教科書
特に指定しない
4.参考書
授業内で紹介する
5.関連科目
統計的リスク管理
6.成績評価の方法
受講状況および演習レポートによる。
大学院・情報セキュリティ研究科