客員准教授 小林 雅一
1.授業のねらい・到達目標
現代社会におけるリスク管理は、メディア対応抜きには語れない。政治家の汚職や企業の不祥事、事故などは、新聞やテレビで世間に知れ渡るが、事前・事後のメディア対応が個人や企業の命運を左右する。それを的確に行うには、メディアへの正しい理解が不可欠だ。特に近年はSNSや動画投稿サイトなどソーシャル・メディアの発達により、メディアの定義が大きく変化している。そこでは人と人とを結ぶ電子的ネットワーク(ソーシャル・グラフ)を介して、各種情報やコンテンツがウイルス的に伝搬するため、従来型の報道管制やコンテンツ保護は不可能だ。新旧メディアの構造や性質を理解し、これからのリスク管理への視点を養うのが本授業のねらいである。
2.授業計画
第1回〜15回:オリエンテーションと近代マス・メディアの歴史、コミュニケーション概論、メディアの構造変化、ソーシャル・メディア総論、プレゼンテーション実習(1)(2)、リスク管理実習
3.教科書
特に指定しません。
4.参考書
特に指定しません。
5.関連科目
リスクマネジメント、個人識別とプライバシー保護、インターネットテクノロジ
6.成績評価の方法
出席回数、プレゼンテーション、リスク管理実習などを総合的に評価
大学院・情報セキュリティ研究科