近年、技術情報やソフトウェアなどの知的財産の価値がますます高まる一方で、経済のグローバル化やクラウド時代の到来によって、国内、海外問わず複数の拠点間でリアルタイムに様々な情報をやりとりする機会が増えており、我が国の知的財産の流出が今後発生すると、一企業の経済的損失だけにとどまらず、産業全体、国全体の発展に損失をもたらしかねない状況になっているといえます。
本学では、我が国の安全な情報流通を促進するために、属性ベース暗号技術を用いて組織内のデータを安全に共有する方式を研究するプロジェクトを進めております。将来的にこの方式を組織内に導入できる人材を育成していくための足掛かりとして、今回、Windowsの基本的なセキュリティ機能や攻撃手法を学ぶとともに、ハンズオン実習を通じてWindowsシステムにおいて情報を安全に運用・管理するための技能を習得するセミナーを開催します。
本セミナーは全15回の講義となっており、開催概要については下記のとおりです。
主催 | 情報セキュリティ大学院大学 (本プロジェクトリーダー:有田 正剛、セミナー担当:土井 洋) ※文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の一環として実施するものです。 |
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期間 | 2012年11月5日(月)〜2013年3月18日(月)18:20〜21:30 毎週月曜日(年末年始、祝日を除く) 全15回 |
会場 | 情報セキュリティ大学院大学 2F 203 所在地・アクセス方法 (横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1) |
講師 | 情報セキュリティ大学院大学客員講師 塩月 誠人氏 (合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワーク 代表社員) |
募集人数 | 10名 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。 |
対象 | ・企業、自治体等においてPCの暗号化を導入したいと考えている方 ・情報システムについての基礎的な知識を持っている方、Windowsの基本操作ができる方 ※原則として、下記15回の講義を全て受講できる見込みの方を対象とします。 |
聴講料 | 無料 |
日時 | 講義概要 | 日数(時間数) | |
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第1回 〜 第5回 |
11月 5日(月)
11月12日(月) 11月19日(月) 11月26日(月) 12月 3日(月) 全て18:20-21:30 |
テーマ「情報セキュリティ基礎」 オリエンテーション、情報セキュリティの基礎、ネットワークセキュリティ、OSセキュリティ、物理的セキュリティ、人的セキュリティ、アプリケーションセキュリティ、暗号技術の基礎 |
5日間(15h) |
第6回 〜 第9回 |
12月10日(月)
12月17日(月) 1月21日(月) 1月28日(月) 全て18:20-21:30 |
テーマ「Windowsのセキュリティ機能」 Windowsのユーザ認証、ユーザ権利とアクセス許可、Windowsの監査機能、パケットフィルタリング、システムサービス、セキュリティ修正、セキュリティオプション、ユーザアカウント制御、EFS、BitLocker、その他のセキュリティ機能 |
4日間(12h) |
第10回 〜 第13回 |
2月 4日(月)
2月18日(月) 2月25日(月) 3月 4日(月) 全て18:20-21:30 |
テーマ「Windowsローカルアタック」 Windowsメッセージの不正利用、秘密情報のライブ抽出、Syskeyによる保護、パスワードのオフラインリセット、EFSファイルのリカバリ、秘密情報のオフライン抽出、Cold Boot Attack、スクリーンロックの強制解除、Evil Maid Attack、マルウェア感染 |
4日間(12h) |
第14回 第15回 |
3月11日(月)
3月18日(月) 全て18:20-21:30 |
テーマ「暗号技術導入演習」 暗号技術導入支援の概要、EFS導入演習、BitLocker導入演習 |
2日間(6h) |
「所属組織名、氏名、所属・役職、連絡先電話番号、連絡先E-mailアドレス」を電子メールまたはFAXで下記までご連絡ください。
(個人情報につきましては、本事業実施以外の目的には使用いたしません。)
※申込み締め切り : 10月31(水)17時まで