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第8回「情報セキュリティ文化賞」受賞者を決定いたしました        2012年2月10日

第8回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定
電気通信大 太田和夫教授、富士通 黒川博昭相談役ほか4名
3月7日(水) SECURITY SHOW 2012にて表彰式と受賞記念講演

情報セキュリティ大学院大学(学長:林紘一郎 所在地:横浜市神奈川区鶴屋町)は、第8回「情報セキュリティ文化賞」の受賞者6名を決定いたしました。

情報セキュリティ文化賞は、わが国の情報セキュリティ分野の進展に大きく貢献した個人を表彰することを通じ、情報セキュリティの高度化に寄与することを目的として、本学が2005年2月に制定したものです。本事業を継続することによって、情報セキュリティ文化についての関心を喚起し、わが国の生活・経済・産業基盤を支える自治体や企業など様々な組織の中で中核となりうる有為な情報セキュリティ人材の育成に繋げていくことを企図しております。

来る3月7日(水)、東京ビッグサイトで開催されるSECURITY SHOW 2012(主催:日本経済新聞社)のプログラムの一環として、表彰式と受賞者の方々らによる記念講演が午後2時30分より行われ、受賞者には表彰状と記念のトロフィーが授与されます。


概要は以下のとおりです。

第8回情報セキュリティ文化賞実施要領

1. 名称
第8回情報セキュリティ文化賞
2. 運営
主催 情報セキュリティ大学院大学
協力 日本経済新聞社
後援 総務省、文部科学省、経済産業省
3. 表彰対象
(1) 自治体、企業、団体等で、CISO(Chief Information Security Officer)等として情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされた個人、または
(2) 情報セキュリティに関わる学術・法制度の研究、啓発・普及、あるいは人材育成などの面で社会的意義の高い貢献をされた学識経験者等
4. 審査委員(五十音順、敬称略)
占部浩一郎  内閣官房情報セキュリティセンター副センター長・内閣審議官
大木栄二郎  工学院大学情報学部教授
大谷 和子  株式会社日本総合研究所法務部長
岡崎  洋  NPO情報セキュリティフォーラム理事長
門山 泰明  総務省地域力創造審議官
阪本 泰男  総務省大臣官房審議官(情報流通行政局担当)
関口 和一  日本経済新聞社編集局産業部編集委員 兼 論説委員
富田 健介  経済産業省商務情報政策局審議官
林 紘一郎  情報セキュリティ大学院大学学長
藤江 一正  独立行政法人情報処理推進機構理事長
宮原 秀夫  独立行政法人情報通信研究機構理事長
森本 浩一  文部科学省大臣官房審議官(研究振興局担当)
米澤 明憲  独立行政法人理化学研究所計算科学研究機構副機構長
5. 選考方法
自薦・他薦による公募および審査委員からの推薦に基づいて、審査委員会において審議・決定した(1月26日)。
6. 第8回受賞者(6名)(五十音順)
太田和夫(おおたかずお)氏
[電気通信大学電気通信学部情報通信工学科 教授]
表彰理由:日本電信電話株式会社電気通信研究所および電気通信大学において長年にわたり暗号の安全性評価や暗号プロトコルを中心とした基盤研究を推進し多くの実績をあげられ、特にハッシュ関数MD5を利用した認証プロトコルAPOPの現実的な脆弱性を指摘し安全な電子メールの利用環境構築に寄与されたことに加え、優秀な情報セキュリティ研究者・技術者の育成・輩出にも尽力されるなど、わが国の情報セキュリティ技術の進展に多大な貢献をされたこと。
黒川博昭(くろかわひろあき)氏
[富士通株式会社 相談役]
表彰理由:富士通株式会社において常に顧客起点の経営と社会貢献に資するIT活用を掲げ、同社代表取締役社長就任以降は顧客システムの情報セキュリティ対策に加え、社内の情報セキュリティのリスク管理の実施をトップとして牽引するなど、情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされ、また情報セキュリティ政策会議メンバー、高度情報通信人材育成支援センター理事長等の公的活動を通じ、政策提言、人材育成を含むわが国の情報セキュリティの推進に多大な貢献をされたこと。
篠田陽一(しのだよういち)氏
[北陸先端科学技術大学院大学 情報社会基盤研究センター 教授]
表彰理由:北陸先端科学技術大学院大学において情報環境・ネットワーク分散情報システム・次世代ネットワークアーキテクチャ等の研究に従事され、StarBED等を活用した実践的な情報セキュリティ人材育成に尽力されているほか、独立行政法人情報通信研究機構情報通信セキュリティ研究センター長としてnicterの開発を牽引、内閣官房情報セキュリティセンター情報セキュリティ補佐官として国際連携を推進するなどわが国の情報セキュリティ研究開発・教育・政策に幅広く貢献されたこと。
高橋郁夫(たかはしいくお)氏
[BLT法律事務所 弁護士]
表彰理由:法と技術の橋渡しを自らの弁護士としてのミッションに掲げ、法曹業務に加え、著作等を通じITビジネスにおける情報セキュリティ関連実務の法律面での普及啓発に尽力されているほか、情報セキュリティ関連法制の実務に関し、独立行政法人情報処理推進機構、経済産業省、総務省等において長年にわたり多くの研究会委員、有識者会議メンバー等を歴任しわが国における情報セキュリティ政策に広く貢献されたこと。
中尾康二(なかおこうじ)氏
[KDDI株式会社 情報セキュリティフェロー]
表彰理由:KDDI株式会社において長年にわたり情報通信技術の研究開発に従事され、同時に1985年以降はITU(国際電気通信連合)活動へ参加し、特に2001年からのITU-T SG7(現SG17)ではX.1051「通信事業者向けの情報セキュリティ管理」の勧告化において主導的な役割を果たされるとともに、SG17ラポータ、副議長等を歴任し、ITU-Tセキュリティ研究体制構築、ISOとの研究連携等による国際標準化の推進等、情報セキュリティ分野に広く貢献されたこと。
早貸淳子(はやかしじゅんこ)氏
[一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター 常務理事]
表彰理由:法務省入省後、外務省、経済産業省等へ出向し横断的に活躍され、21世紀初頭に整備されたIT関連諸法の骨格の一部として不可欠の電子署名・電子認証法の制定に貢献されたのち、独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター長、JPCERTコーディネーションセンター常務理事等、セキュリティ対策、インシデント対応の最前線の任において指導力を発揮し、法、技術の両面に通じた推進リーダーとして情報セキュリティの発展に貢献されたこと。
7. 表彰式および講演会日時・会場
【日時】2012年3月7日(水) 14:30〜16:30
   ・主催者挨拶 林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学長)
   ・表彰式
   ・受賞記念講演会(パネル討論)
   <パネル討論テーマ>
   「(仮)クラウドと情報セキュリティ」
【会場】東京ビッグサイト東3ホールSECURITY SHOW会場内「セキュリティソリューション ステージ」
   (東京都江東区有明3-10-1)
   ※SECURITY SHOW 2012(主催:日本経済新聞社)プログラム内で開催

■本リリースに関するお問合せ先

  • 情報セキュリティ大学院大学事務局広報担当(担当:三浦)
  • TEL : 045-311-7784 (代表)
  • FAX : 045-311-6871
  • E-mail : pr AT iisec DOT ac DOT jp
  • URL : http://www.iisec.ac.jp/
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