第9回「情報セキュリティ文化賞」受賞者を決定いたしました 2013年2月12日
第9回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定。
ラック 西本逸郎専務理事、新宿区 中山弘子区長ほか3名
3月6日(水) SECURITY SHOW 2013にて表彰式と受賞記念講演
情報セキュリティ大学院大学(学長:田中英彦 所在地:横浜市神奈川区鶴屋町)は、第9回「情報セキュリティ文化賞」の受賞者5名を決定いたしました。
情報セキュリティ文化賞は、わが国の情報セキュリティ分野の進展に大きく貢献した個人を表彰することを通じ、情報セキュリティの高度化に寄与することを目的として、本学が2005年2月に制定したものです。本事業を継続することによって、情報セキュリティ文化についての関心を喚起し、わが国の生活・経済・産業基盤を支える自治体や企業など様々な組織の中で中核となりうる有為な情報セキュリティ人材の育成に繋げていくことを企図しております。
来る3月6日(水)、東京ビッグサイトで開催されるSECURITY SHOW 2013(主催:日本経済新聞社)のプログラムの一環として、表彰式と受賞者の方々らによる記念講演が午後2時30分より行われ、受賞者には表彰状と記念のトロフィーが授与されます。
概要は以下のとおりです。
- 1. 名称
- 第9回情報セキュリティ文化賞
- 2. 運営
- 主催 情報セキュリティ大学院大学
協力 日本経済新聞社
後援 総務省、文部科学省、経済産業省
- 3. 表彰対象
- (1) 自治体、企業、団体等で、CISO(Chief Information Security Officer)等として情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされた個人、または
(2) 情報セキュリティに関わる学術・法制度の研究、啓発・普及、あるいは人材育成などの面で社会的意義の高い貢献をされた学識経験者等
- 4. 審査委員(五十音順、敬称略)
- 占部浩一郎 内閣官房情報セキュリティセンター副センター長・内閣審議官
大木栄二郎 工学院大学情報学部教授
大谷 和子 株式会社日本総合研究所法務部長
関 博之 総務省地域力創造審議官
関口 和一 日本経済新聞社編集局産業部編集委員 兼 論説委員
田中 英彦 情報セキュリティ大学院大学学長
谷脇 康彦 総務省大臣官房審議官(情報流通行政局担当
中山 亭 経済産業省商務情報政策局審議官
藤江 一正 独立行政法人情報処理推進機構理事長
宮原 秀夫 独立行政法人情報通信研究機構理事長
森本 浩一 文部科学省大臣官房審議官(研究振興局担当)
米澤 明憲 独立行政法人理化学研究所計算科学研究機構副機構長
- 5. 選考方法
- 自薦・他薦による公募および審査委員からの推薦に基づいて、審査委員会において審議・決定した(1月29日)。
- 6. 第9回受賞者(5名)(五十音順)
- 金子敏信(かねことしのぶ)氏
[東京理科大学理工学部 電気電子情報工学科 教授]
表彰理由:東京理科大学等において長年にわたり暗号に関する研究開発に従事され、特に暗号の特性及び攻撃耐性の評価等を推進し多数の論文を発表するなど特筆すべき業績を挙げられたほか、CRYPTRECの委員として電子政府推奨暗号リストの安全性の評価・監視に深く寄与するとともに、直近の同リストの改訂案の取りまとめに当たり、掲載候補暗号の安全性を評価する重要な指標を提供するなど、わが国における安全な暗号利用の推進に多大な貢献をされたこと。
- 小林偉昭(こばやしひであき)氏
[独立行政法人情報処理推進機構 技術本部セキュリティセンター情報セキュリティ技術ラボラトリー長]
表彰理由:株式会社日立製作所において業界に先駆けて総合的なセキュリティソリューション体系の構築を主導され、IPAセキュリティセンター技術ラボラトリー長就任以降は、国内の脆弱性対策情報に米国NISTの脆弱性データベース「NVD」を全件邦訳して加えた脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の開発に尽力されたことをはじめ、各種普及啓発、情報収集・発信、制御システム系等の先進分野の調査研究等を精力的に推進し、わが国の情報セキュリティ対策において中核的な活動を先導されていること。
- 中山弘子(なかやまひろこ)氏
[東京都新宿区長]
表彰理由:首都の中心区である新宿区長として、同区情報化戦略計画の策定等を通じITガバナンス強化・庁内IT人材育成・全庁IT基盤の最適化に取り組み、特に、2011年から2012年にかけて同区が構築した全庁プライベートクラウド基盤は、情報セキュリティレベルを全庁共通の高い水準で確保・維持することを実現しており、自治体での大規模なプライベートクラウド基盤の構築の先進的な取り組みとして期待されているなど、そのリーダーシップにより情報セキュリティの進展に多大な貢献をされていること。
- 西本逸郎(にしもといつろう)氏
[株式会社ラック 専務理事]
表彰理由:株式会社ラックにおいて不正アクセス対策事業及び新監視センター(JSOC)の組織立ち上げ等セキュリティ事業全般についての事業を牽引する一方、これらの経験を活かした多数の講演・寄稿や特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会理事としての活動等により長年にわたり情報セキュリティの普及啓発や技術水準の向上に尽力されるとともに、各府省・公的機関における情報セキュリティ関連委員会の委員を歴任し、わが国の情報セキュリティ政策に幅広く貢献されていること。
- 山岸篤弘(やまぎしあつひろ)氏
[一般社団法人日本情報経済社会推進協会 電子署名・認証センター 主席研究員]
表彰理由:三菱電機株式会社において暗号技術の研究開発と実用化に関し顕著な業績を上げられたことに加え、CRYPTRECの立ち上げにあたっては事務局として中心的な役割を担い、日本政府及び国内電子商取引市場のセキュリティ確保に寄与されるとともに、暗号モジュール試験及び認証制度「JCMVP」の創設にも尽力され、北米CMVPとの共同認証を実現した同制度によって国内ベンダーの海外展開に新たな道が切り開かれるなど、わが国の情報セキュリティ技術の進展と国際化に多大な貢献をされていること。
- 7. 表彰式および講演会日時・会場
- 【日時】2013年3月6日(水) 14:30〜16:30
・主催者挨拶 田中英彦(情報セキュリティ大学院大学長)
・表彰式
・受賞記念講演会(パネル討論)コーディネーター:工学院大学情報学部教授 大木栄二郎氏
<パネル討論テーマ>
「(仮)多極化時代の情報セキュリティ文化を考える」
- 【会場】東京ビッグサイト東3ホールSECURITY SHOW会場内「セキュリティソリューション ステージ」
(東京都江東区有明3-10-1)
※SECURITY SHOW 2013(主催:日本経済新聞社)プログラム内で開催
* 本リリースは、2013年2月12日付で発表された内容について、後援名義使用許可の追加、および実施要領の一部に誤記があったため、2013年2月18日付で更新・訂正したものです。
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