ニュース

第10回「情報セキュリティ文化賞」受賞者を決定いたしました    2014年2月12日

第10回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定。
ECSEC 平松雄一理事長、早稲田大学 後藤滋樹教授ほか4名。
3月5日(水) SECURITY SHOW 2014にて表彰式と受賞記念講演。


情報セキュリティ大学院大学(学長:田中英彦 所在地:横浜市神奈川区鶴屋町)は、 第10回「情報セキュリティ文化賞」の受賞者6名を決定いたしました。

情報セキュリティ文化賞は、わが国の情報セキュリティ分野の進展に大きく貢献した個人を表彰することを通じ、 情報セキュリティの高度化に寄与することを目的として、本学が2005年2月に制定したものです。 本事業を継続することによって、情報セキュリティ文化についての関心を喚起し、 わが国の生活・経済・産業基盤を支える自治体や企業など様々な組織の中で中核となりうる有為な 情報セキュリティ人材の育成に繋げていくことを企図しております。

来る3月5日(水)、東京ビッグサイトで開催されるSECURITY SHOW 2014(主催:日本経済新聞社)のプログラムの一環として、 表彰式と受賞者の方々らによる記念講演が12時40分より行われ、受賞者には表彰状と記念のトロフィーが授与されます。

なお、今回は第10回目の実施を記念して、わが国の情報セキュリティ分野の発展の礎を築き、 産学官公におよぶ多大な影響と広範なリーダーシップを発揮してこられた辻井重男氏と土居範久氏へ 「情報セキュリティ文化賞特別賞」を授与することを決定いたしました。

概要は以下のとおりです。

第10回情報セキュリティ文化賞実施要領

1. 名称
第10回情報セキュリティ文化賞
2. 運営
主催 情報セキュリティ大学院大学
協力 日本経済新聞社
後援 総務省、文部科学省、経済産業省
3. 表彰対象
(1) 自治体、企業、団体等で、CISO(Chief Information Security Officer)等として情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされた個人、または
(2) 情報セキュリティに関わる学術・法制度の研究、啓発・普及、あるいは人材育成などの面で社会的意義の高い貢献をされた学識経験者等
4. 審査委員(五十音順、敬称略)
大木栄二郎  工学院大学情報学部教授
大谷 和子  株式会社日本総合研究所法務部長
大橋 秀行  経済産業省 商務情報政策局 審議官(IT戦略担当)
坂内 正夫  独立行政法人情報通信研究機構理事長
関  博之  総務省地域力創造審議官
関口 和一  日本経済新聞社論説委員 兼 産業部編集委員
田中 英彦  情報セキュリティ大学院大学学長
谷脇 康彦  内閣官房情報セキュリティセンター副センター長
藤江 一正  独立行政法人情報処理推進機構理事長
山脇 良雄  文部科学省大臣官房審議官(研究振興局担当)
米澤 明憲  独立行政法人理化学研究所計算科学研究機構副機構長
渡辺 克也  総務省 情報流通行政局 官房審議官
5. 選考方法
自薦・他薦による公募および審査委員からの推薦に基づいて、審査委員会において審議・決定した(2月4日)。
6. 第10回受賞者 6名(五十音順)
菊池浩明(きくちひろあき)氏
[明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授]
表彰理由:長年にわたりネットワークセキュリティ、プライバシー保護、データマイニング等に関する研究開発に従事され、暗号化電子メールの実証実験や匿名オークションプロトコル等の研究を通じて当該分野の技術発展に大きく貢献されたことに加え、IEEE AINA 2013の最優秀論文賞受賞論文において機微な個人情報を秘匿したままデータマイニングを可能とするプロトコルを提案し、これが大規模なデータを有する医療分野や電子商取引等幅広い応用が期待されているなど、顕著な業績を挙げられていること。
後藤滋樹(ごとうしげき)氏
[早稲田大学 大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻 教授]
表彰理由:早稲田大学教授として長年にわたりネットワークの不正利用対策や新しい応用技術の探求等にかかる教育研究活動に取り組まれる一方、日本ネットワークインフォメーションセンター理事長としてコンピュータネットワークの円滑な利用のための研究および方針策定等を通じたネットワークコミュニティの健全な発展に尽力され、また、情報セキュリティ政策会議 技術戦略専門委員会委員長としてわが国の情報セキュリティ分野における技術開発戦略やロードマップの検討等に多大な貢献をされていること。

小松文子(こまつあやこ)氏
[独立行政法人情報処理推進機構 技術本部セキュリティセンター情報セキュリティ分析ラボラトリー長]
表彰理由:日本電気株式会社において多数のPKI関連のソリューション提供やコンサルティングに従事されたのち、独立行政法人情報処理推進機構において情報セキュリティに関する社会科学的アプローチを推進するために新設されたIPAセキュリティセンター情報セキュリティ分析ラボラトリーの初代ラボラトリー長として、技術的側面に加えて心理学や行動科学的な要素を考慮した総合的対策の研究推進や啓発活動等に尽力され、わが国における情報セキュリティ対策の高度化に多大な貢献をされていること。
新誠一(しんせいいち)氏
[国立大学法人電気通信大学 情報理工学研究科 教授 / 技術研究組合制御システムセキュリティセンター理事長]
表彰理由:長年にわたり計測制御の分野、特に制御理論や適応制御等の制御アルゴリズムの教育研究を推進し多数の学術的な業績を挙げられる一方、実応用の分野でもわが国の制御システムのセキュリティ向上とその輸出競合力向上を図るためのさまざまな活動に取り組まれ、2011年に開設された技術研究組合制御システムセキュリティセンターの初代理事長として、検証ツール等の開発、評価認証スキームの構築やその事業化に尽力されるなど、制御システムセキュリティ分野の発展に多大な貢献をされていること。
手塚悟(てづかさとる)氏
[東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 教授]
表彰理由:株式会社日立製作所および東京工科大学において長年にわたり電子署名・電子認証技術を始めとする情報セキュリティ技術、電子政府システム等の研究開発および調査研究に従事され多くの実績を挙げられる一方、「電子署名法及び認証業務に関する法律」基準等検討WG座長として同法の制定に寄与された他、多数の公的委員会活動等を通じ、わが国における認証基盤のシステム設計と制度設計、セキュリティ関連の技術的ガイドライン整備、技術戦略立案等に中心的な役割を果たし多大な貢献をされていること。
平松雄一(ひらまつゆういち)氏
[電子商取引安全技術研究組合 理事長 / 株式会社ECSEC Laboratory 取締役会長]
表彰理由:沖電気工業株式会社において主に金融システム分野、ICカードを中心とした新市場開拓等で活躍され、2000年には企業34社の賛同を取り纏めて情報セキュリティに関する試験研究、情報セキュリティ技術向上支援を目的とした電子商取引安全技術研究組合を設立し、初代理事長として黎明期におけるわが国のCCRA制度の立ち上げ等に尽力されたことに加え、株式会社ECSEC Laboratoryにおける活動では、ISO/IEC 15408に準拠する情報セキュリティ評価機関としてわが国で初めて認可を受けるなど多大な貢献をされていること。
7. 第10回記念「情報セキュリティ文化賞特別賞」受賞者2名(五十音順)
表彰理由:わが国の情報セキュリティ分野の発展の礎を築き、産学官公におよぶ広範な影響とリーダーシップにより、健全な情報社会の実現に向けた先導的な役割を担い情報セキュリティ文化の醸成に多大な貢献をされていること。
辻井重男(つじいしげお)氏
[中央大学研究開発機構教授 / 東京工業大学名誉教授 / 情報セキュリティ大学院大学名誉教授]
土居範久(どいのりひさ)氏
[慶應義塾大学名誉教授 / 科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 参与]
8. 表彰式および講演会日時・会場
【日時】2014年3月5日(水) 12:40〜14:4
   ・主催者挨拶 田中英彦(情報セキュリティ大学院大学長)
   ・表彰式
   ・受賞記念講演会(パネル討論)コーディネーター:日本経済新聞社 関口和一氏
   <パネル討論テーマ>
   「(仮)成長エンジンとしての情報セキュリティ」
【会場】東京ビッグサイト東3ホールSECURITY SHOW会場内「セキュリティソリューション ステージ」
   (東京都江東区有明3-10-1)
   ※SECURITY SHOW 2014(主催:日本経済新聞社)プログラム内で開催

* 本リリースは、2014年2月12日付で発表された内容について、受賞者所属先の一部に変更があったため、 2014年2月18日付で更新したものです。


■本リリースに関するお問合せ先

  • 情報セキュリティ大学院大学事務局(担当:三浦)
  • TEL : 045-311-7784 (代表)
  • FAX : 045-311-6871
  • E-mail : pr AT iisec DOT ac DOT jp
  • URL : http://www.iisec.ac.jp/
ページの先頭へ
Copyright © INSTITUTE of INFORMATION SECURITY. All rights Reserved.