2015年12月9日、ザールランド大学法情報学研究所のゲオルグ・ボルゲス教授が来訪されました。
ボルゲス教授は、情報に関する法律の専門家として高名で、サイバー攻撃、ロボット(AI)、自動運転等、最近問題となりつつあるセキュリティと法律との関係について多くの論考を公表されています。
ボルゲス教授は6月にドイツ連邦議会で可決され、7月に連邦参議院でも可決されて制定された新しいドイツの情報セキュリティに関する法律(ITセキュリティ基本法)の内容について紹介され、制定の背景や、主として重要インフラのセキュリティの強化をねらった法の目的、規定の特色などについて解説されました。
その後、日独のセキュリティに関する法制度の問題点や、自動運転車や家事ロボットで事故が起こった場合の新たな責任の概念などについて、情報セキュリティ大学院大学ほかの日本側の研究者との意見交換を行いました。