Student Interviews

田中 真弓 さん

「患者さんのために」という医療の原点を忘れず、医療機関で個人情報保護を徹底する方法は?

日本の医療機関での個人情報保護の研究を進めるために必要な知識として

私が働く東大大学院の研究室は「医療分野における個人情報保護」がテーマ。個人情報の中でも特にセンシティブな情報を扱う領域ですが、日本で専門的な研究を進めている人はまだ少数です。私はその研究に役立つ知識として情報セキュリティを体系的に学びたいと考え、この大学院に入学しました。

法令遵守だけではうまくいかない理想と現実とのギャップを埋めるために

個人情報関連の法令を曲解して、病院で名前を呼ばないことを徹底すれば患者を取り違える恐れもあるなど、法律の実施が別のリスクを招く可能性も否定できません。私は日米の患者情報保護に関する法律が医療現場に与えた影響などを比較し、そうした法律の適切な解釈の基礎になる研究を進めたいですね。また医療現場のスタッフに対する教育も今後は重要。情報セキュリティに関する法律やマネジメントが学べるこの大学院で、そうした課題に対応できる力を身につけたいと考えています。

プレゼンの機会も多く、論理的な思考や分かりやすく説明する力も身につきそう

eラーニングによる講義があれば効率的に学べると思うのですが、実際に大学院で在学生と先生との意見交換を聞くことも自分の勉強になるので、これは痛し痒し…といったところ。また自分でプレゼンをする機会が多く、論理的に物事を考え、相手に分かりやすく説明する練習になるのも有り難いですね。

田中 真弓 さん
同志社大学文学部文化学科卒
東京大学大学院勤務
2005年4月入学
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